タキシードをオーダーする際、さまざま服地を見て、触り、感じる事になるでしょう。多すぎて分からない、恐らくそう感じられる方も少なくないはず。可能であれば、対応しているスタイリストにシーンに合わせたお勧めや服地の特徴を聞きたいところです。
それぞれの服地には特徴があります。それは、生産国やブランドによって分かれている事があります。今回は少しでも服地選びの参考になればと思い、いくつがご紹介をさせて頂きます。
イタリアの服地
イタリア生地の最大の利点は華やかさにあると考えております。美しいドレープは着用しているときに発揮し、見る人をひきつけます。また、個性豊かな服地も多く、特殊な色柄の服地が数多く存在します。軽く着心地が良く、また、細番手の服地も得意としており、肌触りが良いのも特徴。
ブランド一例
エルメネジルドゼニア・ロロピアーナ・タリアディデルフィノ・ヴィタールバルベリスカノニコ
イギリスの服地
どっしりとした重厚感のある服地が多く、仕立て映えする事でも知られています。皺ひとつない、落ち感のある威厳のあるスーツに仕上がります。目付もイタリア生地に比べると重めで、耐久性にも優れております。色柄は落ち着きのあるものがほとんど。日本人に似た真面目で知的、質実剛健といったところでしょうか。英国紳士たるもの、奇をてらう事なく滲み出る質の良さで勝負です。
ブランド一例
スキャバル・ドーメル・ハリソンズオブエジンバラ・ホーランドシェリー
タキシード情報サイトのお勧めする服地は『DORMEUIL(ドーメル)AMADEUS365』。フランスブランドでありながら、英国で生産した服地は、重厚感に加え美しいドレープも兼ね備えている。常にファッションの先端を行くフランスらしい、エレガンスな息のかかった服地。ウェディングなどの華やかなシーンに適しております。