今回はタキシードに付いている前釦のマナーについてお話しします。
・タキシードの前釦は必ず留めなければならないのか?
久しぶりにタキシードを着た時に結構これで悩む方もおられるのではないかと思いますが、正解は、『立っている時は留める。』『着席時には外す。』です。
これはタキシードに限らずスーツの着用時にも当てはまる上着の国際ルールだそうです。
国際ルールとか、なんだか大げさな気もしますが覚えておいて損はないのではないでしょうか。
ただし、スリーピースでベストを着用している場合は例外で留めなくても大丈夫なので、これも覚えておきましょう。
・タキシードで前釦の裏側にもう一つ付いている釦は何?
シングルのタキシードの正式な前釦の数は一つ釦です。
より本格的な物になると前釦の裏側にもう一つ釦が対で付いています。
これは拝み釦(キス釦、太鼓釦、鼓釦)と呼ばれるもので、普通のスーツではあまり見られない、フォーマルで多く見られる仕様です。
この拝み釦を留めると端と端を付き合わせたような形となり、正面から見るとデザイン的にも左右対称の非常に美しい姿になります。
また、この拝み釦は慶事の時のみの留め方で、弔事ではNGですので気を付けてください。
今回はタキシードの釦のマナーについてのお話しでした。
また機会がありましたら、タキシードを着用する時に気をつけなければいけないマナーやルールについてのお話しをさせていただこうと思います。